ようやく過ごしやすい秋になりましたけど、なんだか逆に暑かった夏の疲れがどっときたような気がする今日この頃・・・。
そんなときに食べたいのは私の場合、やっぱり鰻。
お肉もいいんですけど、ちょっとお疲れ気味の大人女子にいきなりのお肉は、荷が重い。
疲労を回復してくれつつ、元気になれそうな鰻がベスト。
お仕事絡みとか家族とか、あとは何度も一緒にでかけている相手じゃないと、『今日は鰻にしよう』とはならない気がします。
じゃあ、デートに鰻はアリなのか?ナシなのか?
今回は、間違いなく美味しい鰻を紹介しつつ、鰻デートにまつわるエトセトラです。
目次
グルメ王も絶賛。全国からファンが集まる静岡の人気店の鰻を食べに行く。
今回うかがったのは『石橋うなぎ屋』さん。
『うなぎの石橋!」と言えば、静岡だけでなく全国にもファンを持つ超有名店です。
有名店ということもあって、今回もお店は事前に予約しておきました。
1週間前に電話したところ、11時15分までに来れるならOKとのこと。
お店の開店時間、11時に合わせてお邪魔しました。
あれ?暖簾が反対?
もしかしてまだ準備中?と思いましたけど、暖簾は逆でもちゃんと営業していました。
後から聞いたところ、これにはちゃんと意味があって、お店から帰る人に向けて伝わるように、敢えて反対にしているそうです。
駐車場はお店の前と細い道を挟んでその向かい側のスペース。
11時の開店時間にはすでに数台の車が止まっていて、順番を待っているお客さまもいらっしゃいました。
さすがは有名店。常連客らしき方の姿もあって人気の様子が伺えます。
石橋うなぎ屋のメニューは「うなぎの一本焼定食」のひとつだけ。
私たちが案内されたのは、小上がりのこの席。
カウンターとテーブル席の間に待合いスペースがあったり、置いてあるテレビがとても昔のものだったり。
さりげなく置かれている置物が狸だったり。
有名店でありながらも、昔ながらの落ちつく雰囲気です。
メニューがありました。
でもこれはあまり意味のないサイドメニューのようです。
お店の方が「うなぎの一本焼き定食しかないのよー」と教えてくれました。
じゃあ、このメニューはなに?🤣
とにかくメニューはひとつなので、迷う必要がなく一番美味しいものが食べられます。
最初に出てくるのはお茶とお新香。
運んできてくれたおばさまは『私、五十肩だから腕が上がらないの。悪いけど受け取って』とさばさばしていて気持ちいいです。
それからご飯。
蓋を開ける前の感じも、ちょっと素敵。
そしていよいよ、いよいよ鰻です!!
静岡では珍しい関西風。頭付きの豪快な鰻をいただきます。
じゃーーーん!!
『じゃーーーん』というアホ丸出しの語彙力をかき消してくれる圧倒的な画ぢから!!
ややお皿からはみ出しています。
これが石橋うなぎ屋さんで有名な『うなぎの一本焼』。見ての通り、頭がついています。
うな重やうな丼のようにご飯の上に乗っているのではなく、ご飯とは別にお皿に盛られて出てくるスタイルです。
静岡では珍しいと言われる関西風の鰻で、蒸さずに焼き上げられているそうです。
美味しそう~~!!
そして美味しい~~!!
タレは見た目通り、かなり濃厚です。
旨みが凝縮されていて甘い。
皮はパリパリで、そこに濃厚なタレが絡みついています。
身はとっーても肉厚で引き締まった食感。
そして中はふっくらです。
あー幸せすぎる🥰
ちょっと多いかな?と思ったごはんがパクパクすすみます。
こちらは「肝吸い」。
いつ食べるのか迷ったのがこのうなぎの骨。
「うなぎボーン」っていうお菓子を食べたことがある方は、「あ、うなぎボーンだ」って思うはず。
噛めないくらい硬かったらどうしよう・・・と思いましたが、
見た目よりも柔らかくて、スナックのように美味しく食べられました。
鰻の頭は食べられるの?残すもの?
興味があったのは鰻の頭。大阪では半助って呼ばれているらしいですね。
食べる人もいると聞いていたのですが、本当に食べられるのか、確認したいと思います。
結論を言うと、私は頭は食べられませんでした😂
もしかしたらガブっといけば食べられるのかもしれませんが、頭の中はやはり骨。
私は頭についた身の部分だけをほんのちょっといただいて、お皿の上にそのまま残しました。
「鰻は頭まで食べる派」の人に出会うことができたら、その技を聞いてみたいと思います。
デートで鰻はアリなの?ナシなの?大人女子の一考察。
ところで、最初にもチラッと触れましたけど、鰻って、たとえコースになっていてもやっぱり『味重視>雰囲気』な気がします。
だから『デート』というより『ごはん』なイメージ。
鰻に誘ってくれたら、『おしゃれでいい雰囲気のお店で距離をつめたい』っていう自分の目先の欲望より『美味しいものを一緒に食べたい』っていう余裕を感じて、一気に好感度アップです。
といってもこれは大・大人女子の私の場合。
もしかしたら中には『え? デートなのにごはん?おしゃれなとこじゃないの? もしかして本当にただのごはん?』って思う女子(特に若い女子)もいるかもしれません。
でもそのかわり、『好意を悟られないまま誘いたい場合』には鰻はいい選択です。
鰻はどんなにゆっくり食べてもせいぜい小一時間。
鰻を食べている間に、相手が脈なしなら、もしくは自分の脈がしゅるしゅると音をたてて消えていったら、『え?ごはんに誘っただけで、べつに深い意味はありませんよ』って顔をしてお店の外で分かれれば良し。
もっと仲良くなれそうなら、もう一軒誘っても良し。
ただし、鰻だけではどう頑張っても長時間にはならないので、そのあとどこに行くか決めておくスマートさも要求されるという点で、やっぱり上級者の選択かもしれません。
そしてもちろんそのデートの成否は『美味しい鰻』にもかかっています。
ちなみに『石橋うなぎ店』さんの『うなぎの一本焼』は時価ということで、その時によってお値段が違います。
この日のお値段は4,800円。
お安くはありませんけど、ご褒美にピッタリのこの美味しさとボリュームを考えると妥当な金額ではないかと思われます。
ここまで読んでチャレンジしたいと思った恋愛ギャンブラーのみなさん、ぜひ『石橋うなぎ屋』で精をつけてくださいね💁♀️