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2時間の隙間時間に、茶室のある日本庭園を訪れてみた。
何かと時間に追われる大人女子にとって、隙間時間はとても大切。
心だって満たされたいし、お腹だって満たされたい。
できることなら美しいものに囲まれていたい。
そんな大人女子の隙間時間に、おすすめしたいスポットが『駿府城 紅葉山庭園』です。
白壁に囲まれた写真の左側が入口。正面にはどーんと県庁の建物が見えます。
私の思い込みかもしれませんが、駿府公園には何度も行ったことはあるけれど『紅葉山庭園』には入ったことない!という人が多いはず。
なぜなら、入園料が必要な有料の施設だからです。
そしておそらく「茶室」と言われるとちょっとハードルが上がるから、ではないでしょうか。
遊びやイベントのイメージが強い駿府公園。お子様連れのご家族から見たら、ちょっと入りづらいのかも。
ではまず、基本情報です。
- 開園時間:午前9時~午後4時30分(入園は午後4時まで)
- 休園日:月曜日(祝日、休日は休園振替無しで営業)/年末年始
- 入園料:大人 150円/小人 50円(駿府城公園全施設(東御門・巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園)共通券の場合は大人 360円/小人 120円)
この日は穏やかな日差しの休日。静岡の街中で用事をこなす隙間時間なので紅葉山庭園だけを目的に入園料を払いました。
玄関門を入れば別世界!日本文化を感じる美しい庭園。
初めて訪れた私は、えっ!こんな近くにこんなきれいなところがあったの?と素直に驚きました。
まさに庭園。和のお庭、和の空間です。
花菖蒲がとてもきれい!この辺りは「里の庭」と名づけられているそうです。
こちらは四阿(あずまや)から見た風景。(と、四阿から庭園を眺める私の後ろ姿)
この日、街中で用事があった私の足元はヒール。日傘を持ってくればよかったかなと少し後悔。
自然の風景の中に屋根のついた場所が溶け込んでいて、ここからのんびり庭園を眺めている方もいました。
この水辺は「海の庭」なんですね。
城ケ崎とか七滝とか石廊崎とか、伊豆の風景を表現していると書いてありました。
私にはちょっと難しい世界観でしたが、美しさはちゃんと伝わってきます。
奥にある富士山のような形が「築山」だそうです。5月らしくさつきが咲きほこっています。
緑の中にピンクが映えてとってもきれいです。
街中なのに森の中にいるような美しい滝が出現!
美しい庭園を進んでいくと、左手に茶室が見えてきます。
でもその前に、緑に囲まれた小径の存在が気になります。その先には、私を喜ばせてくれるさらに気持ちいーいスポットがありました!
「つたの細道」なる小径を歩いていくと、現れたのは水が流れ落ちる滝(二段落ちだそうです)。
全身でマイナスイオンを浴びてみたくなりました。
思わずデューク更家ばりのこのポーズ。
煎茶か、抹茶か。庭園を見ながら日本茶を楽しむ。
さて、いよいよ楽しみにしていたお茶の時間です。
もちろんこれも、今回の目的のひとつ。
「流礼席(りゅうれいせき)」という茶室の手前にある休憩室で、お茶とお茶菓子をいただくことができます。
とても迷ってしまうメニューが3つ。いずれもお茶菓子付きで税込520円。
ゆかりのある日本平の煎茶か。やっぱりここは王道の抹茶か。それとも本山銘茶を代表する玉川の煎茶か。
もはや茶菓子で決めようか。しかしお茶菓子は写真とは異なるらしい。
- 玉川煎茶:山間地で生産される香りの強いお茶です
- 日本平煎茶:上品な香りと端麗な味が特徴です
- 本山抹茶:今川・徳川の時代から造られてきた抹茶です
全部紹介したいところですが、今回ご紹介するのはこの中から2つ。
まずは「本山抹茶」です。この口の中に広がる感覚!甘い和菓子がとてもよく合います。
格子の窓から素敵な景色が見えるので、お茶の美味しさだけじゃなくてまったり感が漂います。
茶碗には詳しくありませんが、いい雰囲気を味あわせていただきました。
実は天井の柄も素敵。思わず見とれてしまいました。
こちらが玉川煎茶。まっちゃとはちがう和菓子がついてきました。
確かに香りが強くて、やや濃い目に感じる風味。これもまた、お茶菓子がよく合います。
ちょっと腰掛けながら、ちょっと贅沢な時間、という感じです。
使用されていなければ茶室の見学もできます!
奥にある茶室は、有料で誰でも利用することができるそうです。
残念ながらこの日は入ることができず・・・。でも、ちょっと覗いただけでも素敵な雰囲気が伝わってきます。
せっかくですから、別の日に撮影した茶室の写真もお見せします!
茶室に関してはあまり詳しくないので写真だけでのご紹介ですが、どこから見ても美しいです。
ヒールで来たことを後悔するほどの石畳。
ここからは少々、私のお見苦しい姿をお見せします。
だってこんなに自然と調和した庭園とは知らず、ヒールで来てしまったんですから・・・
ヒールのことはさておき、自然の中を歩くことができるとても気持ち良い場所でした。
「玉石の延段」と名づけられただけあって、玉石の上もしっかり歩かせていただきました。
箱根越えの石畳をイメージしているそうですから、いたしかたありません。
まったりとしたお茶の時間も入れておよそ1時間20分。日本文化に触れた大人の隙間時間でした。しっかりリフレッシュして、仕事へ戻ります。。
壁に囲まれた庭園は、隠れ家っぽくて秘密のデートにもいいですよ。
追加情報
『ホタル舞う初夏の紅葉山庭園(ホタルの観賞会)』が開催されるそうです。
茶室から鑑賞できるみたい。こんな街中でホタルが見られるなんて嬉しいですね。
- 令和3年5/21(金)~5/23(日)、5/28(金)~5/30(日) 19:00~21:00