こっそりお出かけ

富士宮の蕎麦屋『どあひ』さんは、わざわざ山奥まで行く価値のあるお店。

富士宮市粟倉の山の中にある『蕎麦どあひ』は情緒も味も素敵なお店。

お蕎麦が好きです。十割そばとか二八そばとか。

できることなら蕎麦本来の味を楽しみたい方です。

そんな私が「森の奥深くに、知る人ぞ知る美味しいお蕎麦屋さんがあるらしい」という噂を聞きつけました。

「なに、それーーー!?♡」

絶対行く!!

・・・というわけで行ってきました。

「秘境」と言っていいのかわかりませんが、今回伺ったのは富士宮市の山間部にひっそりとお店を構える『どあひ』さん。

蕎麦「どあひ」外観

こーんな感じのお店です。

そして、感動のお蕎麦もチラ見せしておきましょう。

どあひの「十割そば」を撮影中

 

こんなところにお蕎麦屋さんがあるの?大丈夫、看板を信じて進みましょう。

見出しにはそう書きましたが、私も不安でした。
この先に本当にお蕎麦屋さんなんてあるの。
だってここ、車がギリギリ通れるくらいの山道じゃん!!
車でいろいろなところへ行きますが、狭い道はちょっと苦手・・・。

ではここで、道順を紹介しておきます。だいたい、ですが。

<国道139号北山IC方面からのアクセス>

「村山ジャンボ」っていうキャンプ場のようなスポーツ施設のような場所まで来たらあと少し。
ナビに頼って右折ポイントを見逃してはいけません!なぜなら私は一度、通り過ぎたから。

蕎麦どあひ看板

そこにはおそらく、こんな看板が立っているでしょう。『蕎麦どあひ』の文字を見つけたら右折です!

さあ、ここからは看板を信じてすすみます。すぐにT字路に差し掛かりますが、看板に従って右へ。

枝分かれするところがありますが、ここにもちゃんと看板が出ています!ただ、道はどんどん狭くなり、杉の木はどんどん高くなり・・・
ちょっと不安な気持ちになったりします。

でも大丈夫。看板に従って進んでいけばもうすぐお蕎麦屋さんが見てくるはず、と思ったその時。ハプニングがやってきます。

何かと引きが強い私。今日はいったい何が!?

こんなところ曲がるの!? なんて思っていたら、私の先を走っていた車が曲がり切れずにガコン!
「大丈夫ですか?」と駆け寄ってみると、前にも後ろにも進めない状態。

非力な私にできることはなにもありません。

JAFの救出が来るまでこの道は通れなくなりました。

あーあ。今日は『どあひ』には行けないの?と思った方もいるかもしれませんが、安心してください。
道はもう1本あります。

ガッツリはまった車の横で後続のみなさんに頭を下げる男性に、「お大事になさってください」となんの励ましにもならない言葉をかけて、少し先へ行ってUターンしました。

では一度、広い道まで戻りましょう。
さきほどの看板を通り過ぎて、数役メートル先に再び看板が出てきます。

この看板ですから今度も見逃さないでくださいね。逆方面にもちゃんと看板はついています。ちょと見づらいですけど。

ということで、あとは看板の矢印を信じて進むだけ。こちらの道の方が走りやすかったです。
でも、お店から出てくる車とすれ違うことになったらちょっと自信ないな・・・。というくらいの細い道です。

だけどその道を行くだけの価値はあると思います。

 

その日の分の蕎麦がなくなったら終わり。心配な人は電話で「蕎麦を予約」しましょう。

この日はどうしても『どあひ』さんのお蕎麦を食べたかった私。念には念をの精神で、手堅く事前に電話を入れました。

「11時30分くらいに着きますが予約できますか?」と聞いたところ、席の確保はできないけれどもお蕎麦の取り置きはできるとのこと。

これはこれで、素晴らしいシステム。早めに出発しましたが、お蕎麦を予約させていただきました。

お店についた最初の感想は「ほんとにあった~!!」でした。

お蕎麦屋さんの暖簾

落ち着きそうないい雰囲気です。
この日は運よく待たずにお店に入ることができましたが、私たちのすぐあとに何組かのお客さんが来られて、常に3組ほどは外で待たれていました。

「蕎麦どあひ」の店内こちらはご主人と奥様のお二人で営まれているお店。
こんな山の中で(←失礼)いったいどんな人がお蕎麦屋さんをやっているんだろうと思いながらきましたけど、お二人仲が良くて、とってもいい雰囲気。

たまきち
とんでもない偏屈オジイで、そばつゆのつけ方だけで怒られたらどうしようって思ってたけど、ぜんぜんそんなことなかったよ!

どんな偏見?
ブリジット

私のように注文の電話をしてくるお客様に対応したり、お二人とも忙しそうです。
ときどき忙しすぎて、奥様が「あらあら、どうしよう」となるんですけど、そのたびにご主人が「いいよ、いいよ。順番にやれば」とさりげなくフォロー。
美しい!

私もいろいろ安心したところで、ゆっくり注文のタイミングを待つことにしました。

お品書きはを見るとこんなかんじ。

美味しいと直感したお蕎麦屋さんでは、私は迷いません。美味しい蕎麦なら十割で。

「十割そば」と自家製の文字に惹かれて「そば豆腐」を注文しました。自家製粉、石臼粗挽だそうですよ。

おしることコーヒーも、きっと美味しいんだろうな。

そのまま食べたくなるほど美味しい!しっかりとした味のお蕎麦でした。

じゃーーん。

来ました。

十割そばです。

「どあひ」の十割そば

ちゃんと蕎麦の香りがします!私が好きな丁寧なお仕事。
まずは何もつけずにお蕎麦の味と食感を味あわせていただきます。

あーー、美味しい。

ちょっとザラッとしたような舌触り。もちっとした噛み応え。
噛むとふわーっと蕎麦の風味がひろがります。

『どあひ』に来たら、ぜひ「そば豆腐」を召し上がれ。

「蕎麦どあひ」のそば豆腐

そば豆腐、美味しい!

つぶつぶした舌ざわりと蕎麦の香り。

そしてわさび、合う!!

あっという間に完食です。

 

美味しい十割蕎麦を食べたら、蕎麦湯も飲みます。

最後はやっぱり蕎麦湯。

美味しいお蕎麦を食べたら蕎麦湯ははずせません。

たまきち
蕎麦湯にはビタミンB1とB2が入ってるんだって。
お肌の調子を整える効果が期待できそうだね!
ブリジット

お蕎麦は実はとっても栄養価が高いのに、その栄養が茹でるときに流れ出てしまうのがちょっと残念なところ。だから栄養がたっぷりの蕎麦湯を飲まないなんてもったいない!

しかも『どあひ』さんのつゆは、御殿場の大野醤油と三河味噌を使って作る「かえし」とだし汁を合わせ3日~4日寝かせて作っているということで、とーっても美味しい。

実はお蕎麦は美味しすぎてほとんどつゆをつけずにいただいてしまったので、つゆは蕎麦湯と一緒にたっぷりいただきました。

そしてお腹いっぱいなのに罪悪感ゼロ。

マイナスイオンもいっぱい浴びちゃったし、食べる前よりも健康になった気までする~~~。

こんな「秘境」(←とまで言っているのは私だけ)まで来た甲斐が、しっかりあった「蕎麦どあひ」さんでした。

★今回訪ねたお店

蕎麦どあひ(富士宮市粟倉)

  • 所在地:富士宮市粟倉2735-58
  • 電話番号:0544-23-5023(席の予約はできませんがおそばの予約ができます)
  • 営業時間:11時~14時(おそばがなくなり次第終了です)
  • 定休日:火曜・水曜・木曜

※結構狭い山道を走りますので、クルマの運転に自信のない方は得意な方に任せましょう

※意外にもスタンプカードがもらえます

どあひのスタンプカード

 

★近くで見つけた気になるお店情報

ForestGarden『土のうえ空のした』

『蕎麦どあひ』さんから、矢印のある看板の出ていた広い道へ出てすぐ。雰囲気のよいカフェを見つけました。

その名は『土のうえ空のした』。

もう、名前だけでも気になりますよね。

土のうえ空のした入口

カフェ「土のうえ空のした」店舗外観

こちらはまさに「村山ジャンボ」のすぐ近く。

ちょっと寄り道してドリンクをテイクアウトします。
珈琲でも飲みながら、と思ったのですが「季節の酵素ジュース」なるメニューを発見。

ひそかに美容にいそしむ私としては、予定変更、気分も変更。だって酵素は、食べ物の消化にも代謝にも欠かせない存在なのですから。

カフェ「土のうえ空のした」メニュー

カフェ「土のうえ空のした」店内

お店の方に「季節の酵素ジュースって何ですか?」と尋ねてみると、
「この周辺で採れた野草もしくは梅になります」という答えが。

思わず「野草ってなんですか? ハーブティーみたいなものですか?」とグイグイいく私。

「いえ、野草は、ほんとうにその辺りに生えている野草です。だからちょっとクセがありますかね」という回答。

・・・今日のところは梅で勘弁してやるか。

今回は帰りを急いでいたので、ゆっくりできなかったけど、店内は風通しもよく、時間があれば自然を感じながらくつろげそうな場所でした。

梅の酵素ジュース

お蕎麦に続いて、さやかかな梅の酵素ジュースも美味しくいただきました。
あー、なんかしあわせ。

 

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